ストレス・不眠

その不眠、漢方的には“熱”のサインかもしれません

・布団に入っても、頭の中が冴えてなかなか寝つけない
・夜中に何度も目が覚めてしまう
・眠りが浅く、朝起きても疲れが取れていない
・寝る前になると、考え事が止まらない
・ほてりや寝汗があり、暑くて眠りが妨げられる
・ストレスがたまると、決まって眠れなくなる

それは体の中にこもった「熱」が関係しているサインかも。

なぜストレスがたまると眠れなくなるの?

私たちの体は、日中は活発に働く「気」が巡り、夜になると休息モードへと切り替わることで、自然な眠りにつくようになっています。
ところが、ストレスや緊張、考えごとが続くと、この気の巡りがうまく休息モードへ切り替わらず、
エネルギーが体の中にこもったままになってしまいます。

漢方では、このこもったエネルギーや興奮状態を「熱」として捉えます。
熱は本来、体を動かすために必要なものですが、必要以上にこもったり、夜になっても鎮まらなかったりすると、
頭が冴えて眠れない、興奮して寝つけない、眠りが浅いといった不眠の症状として現れると考えられています。

つまり漢方的に見れば、不眠の多くは「熱が鎮まりきれていない状態」であり、
その熱がどこから来ているのかを見極めることが、改善への近道になるのです。

漢方的に考える、不眠を引き起こす4つの「熱」

ひとことで「熱」といっても、その性質や原因は人によって異なります。

実熱(じつねつ)タイプ
ストレスや怒り、暴飲暴食などによって、体の中に余分な熱がこもっているタイプです。寝つきが悪い、頭がカッカして冴えてしまう、イライラが強い、口が渇く、便秘がちといった特徴があります。比較的体力があり、エネルギーが有り余って熱に変わっているようなイメージです。

虚熱(きょねつ)タイプ
体力やエネルギー(気・血)が不足し、体を冷ます力そのものが弱くなることで、相対的に熱がこもってしまうタイプです。疲れているのに眠れない、夜中にふと目が覚める、ほてりやのぼせがある、寝汗をかきやすいといった特徴があります。加齢やホルモンバランスの変化、慢性的な疲労がある方に見られやすいタイプです。

血熱(けつねつ)タイプ
血の中に熱がこもっているタイプで、興奮や情緒の不安定さと結びつきやすいのが特徴です。寝ようとすると考えごとが次々と浮かんでくる、夢を多く見る、肌に赤みやかゆみが出やすい、生理前後に不眠が悪化するといった傾向があります。

中間の熱(虚実が入り混じったタイプ)
実際には、実熱と虚熱がはっきり分かれているわけではなく、ストレスによる熱のこもりと、疲労による体力不足が入り混じっているケースも少なくありません。日中はストレスでカッカしているのに、夜になるとどっと疲れが出る、というような方は、このタイプにあたることが多いです。

このように、同じ「眠れない」という症状でも、熱の性質によって整え方が変わってきます。

漢方が不眠に向いている理由

睡眠薬は、脳の働きを強制的に鎮めることで眠りを促すものですが、
「根本的な体質を見直したい」「薬に頼りすぎたくない」という方に選ばれているのが漢方です。

漢方では、こもった熱の性質を見極めたうえで、余分な熱を冷ます処方、不足した気や血を補いながら熱を鎮める処方、
血の熱を冷まし気持ちを落ち着ける処方など、体質に合わせたアプローチを選ぶことができます。
眠れない夜そのものだけでなく、その背景にあるストレスへの反応の仕方や、
心身のエネルギーバランスごと整えていけるのが、漢方ならではの強みです。

おうちでできる、不眠の養生のヒント

漢方薬とあわせて、日々の養生を取り入れることで、熱がこもりにくい体に近づけていくことができます。

~寝る前の「興奮」を避ける~
スマートフォンの画面、カフェイン、激しい運動、熱い湯船への長湯などは、交感神経を刺激し、熱を活発にしてしまいます。
就寝1〜2時間前は、照明を落とし、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるなど、心身を鎮める時間に充てましょう。

~考えごとを書き出してから眠る~
頭の中で考えごとがぐるぐる回ってしまうときは、寝る前にノートに書き出してみましょう。
頭の中にある「熱」を外に逃がすようなイメージで、気持ちを整理してから布団に入ると、眠りに入りやすくなります。

~辛いもの・脂っこいもの・お酒を摂りすぎない~
辛味の強い食べ物やお酒、脂っこい食事は、体に熱をこもらせやすくします。とくに夜の食事では控えめにし、
消化のよいものを選びましょう。

~疲れすぎ・頑張りすぎに注意する~
虚熱タイプの方は、慢性的な疲労が熱のこもりにつながっていることが多くあります。
「もう少し頑張れる」と思っても、こまめに休息を挟み、エネルギーを使い切らないようにすることが、
結果的に良い睡眠につながります。

~香りや音でリラックスする時間をつくる~
気の巡りを助けるラベンダーや柑橘系の香り、静かな音楽などを取り入れることで、こもった熱を穏やかに発散させやすくなります。

まずはご相談ください

「眠れないのはストレスのせい、仕方ない」とあきらめていませんか。
不眠は、体の中にこもった熱のサインであり、そのタイプを見極めることで、整えていける不調です。

小谷薬局では、眠れない時間帯や眠りの深さ、日中の体調やストレスの状況などをじっくり伺いながら、
漢方薬を含めたケアの方法を一緒に考えていきます。「
自分がどのタイプの熱を抱えているのか知りたい」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

眠れない夜を、当たり前にしないために。
あなたの体質に合った整え方を、一緒に見つけていきましょう。

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