芍薬甘草湯で注意してほしい点

こむら返りによく使われ、ポピュラーな処方の一つである芍薬甘草湯。
筋肉の痙攣や急激な収縮による痛みを感じる…
このような状態の時に筋肉の緊張を緩めて痛みを緩和してくれる漢方です。
こむら返りだけでなく、生理痛、腹痛、胃痛、腰痛など筋肉の収縮が関わる痛みには幅広く使える処方です。
「ゴルフで足が攣った時にすぐ飲めるようにゴルフバックには常備してる」
こんな話も時々耳にします。
処方名は知らなくても68番の漢方で覚えている方も多いですね。
芍薬甘草湯は芍薬と甘草のみで構成される漢方。
漢方は構成生薬が少ないほどシャープに効きますので、
芍薬甘草湯もその一つ。
痛みを感じてから頓服として服用しても早めに効果が現れます。

ただ注意したいのが、長期的に服用するには不向きな漢方であるということ。
芍薬が血を補って、甘草で急迫した症状を緩和する。
これによって筋肉の緊張を緩めてくれますが、
あくまでその時の緊張を緩めるのが芍薬甘草湯です。
根本治療をする漢方ではありません。
痛みが慢性化していたり、頻繁に痛みが発生する場合には、
冷え、血の不足、潤い不足、疲労の蓄積など根本的な原因が考えられます。
また、芍薬甘草湯には甘草が多く含まれるので、
あまり長期に服用すると副作用が起こるリスクも高まります。
シャープによく効くけど、長く飲むには不向きな漢方。
それが芍薬甘草湯です。
芍薬甘草湯を服用する機会が多い方は、漢方の専門家に相談して原因を探ってみるといいですよ。

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