11月14日は世界糖尿病デーです。
世界糖尿病デーとは
11月14日の世界糖尿病デーは、世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために1991年にIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)が制定し、2006年12月20日に国連総会において「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議(UN Resolution 61/225)」が加盟192カ国の全会一致で採択されると同時に、国連により公式に認定されました。11月14日は、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療に画期的な発見に敬意を表し、この日を糖尿病デーとして顕彰しています。 (世界糖尿病デーHPより引用)
厚生労働省の平成28年度「国民健康・栄養調査」によりますと、
糖尿病が強く疑われる人〔糖尿病有病者:ヘモグロビンA1c(HbA1c)値6.5%以上)〕
の割合は12.1%(男性16.3% 女性9.3%)
糖尿病の可能性を否定できない人(糖尿病予備群:HbA1c値6.0%以上、6.5%未満)
の割合は12.1%(男性12.2% 女性12.1%)。
どちらも約1000万人いると推計されています。
糖尿病は国民病といってもいいくらい身近な病気ですが、
血液検査をしない限り、自覚症状が現れにくく発覚しにくい病気でもあります。
そして、その恐ろしさは合併症にあります。
【本当に怖い 糖尿病合併症】
・糖尿病性腎症
腎臓では血液中の老廃物の濾過が行われ、尿の元を作ります。
血糖値が高い状態が続くと、血管が硬化したり、
狭くなったりして濾過する能力が弱くなっていきます。
そして次第にタンパク尿が出たり、
本来尿中に溶かして体外に捨てなくてはならない老廃物が身体に溜まります。
血液透析が必要になる原因の第1位が、糖尿病性腎症です。
・網膜症
カメラでいうとフィルムにあたる部分の細かい血管が、
高血糖の状態が続くことで痛みます。
酸素や栄養不足を起こして網膜症を起こします。
成人の失明原因の第2位が、糖尿病性の網膜症です。
・心筋梗塞
高血糖の状態が続くと、動脈硬化が進みやすくなり、
虚血性心疾患を起こす可能性が高くなります。
糖尿病の患者さんの心筋梗塞・狭心症の危険は、糖尿病でない人の3~4倍
・壊疽、足の切断
高血糖によってばい菌に対する対抗力が低下して、
傷の治りが悪い状態が続きます。
さらに動脈硬化によって血管の内側が狭くなり、
血液の流れが悪くなっていると、栄養や酸素が届かずに細胞が死んでしまう壊疽へと進行し、
足の切断に進行してしまう場合もあります。
・神経障害
よく見られる症状は足のしびれや痛み、知覚低下です。
便秘や下痢、勃起障害も頻度の高い障害です。
神経障害の中で最も危険なのは、
痛みや症状を感じなくなる無痛感覚です。
痛みを感じない為、低温やけどや壊疽を起こしやすくなります。
糖尿病は血糖値のコントロールが不可欠です。
その為には薬物治療だけでなく、食事や運動などの生活習慣の改善も欠かせません。
しかし、厳密に血糖値をコントロールするために生活に制限をかけすぎると
逆に早死にするというデータもあるようです。
これでは本末転倒になってしまいます。
生活習慣を何も改善せず薬だけに頼るのは糖尿病の悪化にもつながるので危険です。
しかし、心身共に負担をかけすぎる生活習慣の改善も考えものです。
無理のかかり過ぎない範囲で生活習慣を改善しましょう。
それでもなかなか改善しない場合は漢方のチカラを加えてみるのもおススメです。
・糖尿病治療中の方
・なかなかコントロールがうまくいかない方
・血糖値が気になる方
・糖尿病になりたくない方
身体のバランスを整えることで、血糖値のコントロールしやすい体作りができますよ。
前橋の漢方 小谷薬局

石井正久/マサ

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