ブログ 平成30年度は火運太過 熱に注意しましょう 投稿日: 2018年1月31日2018年1月31日 石井正久/マサ 早いもので平成30年になりもう1カ月が過ぎようとしています。前橋だけでなく群馬県全体でインフルエンザが流行っています。手洗いうがいは欠かさずに行いましょう!早く暖かくなってほしいものですね。 2月4日は立春です。暦の上では春がやってきます。また、立春は旧暦ではお正月にあたります。旧暦上で新しい年が始まるわけですが、新しく始まる1年がどのような年になるかを表すものに「運気」があります。 【運気】古代の人々は、自然のサイクルを何千年もかけて観察し、そこから1つの法則を発見しました。そして、自然(宇宙)の法則(陰陽五行)と養生法のつながりをまとめたものが運気です。 平成30年度の運気は火運太過(かうんたいか)です。火運大過の年は、火を表す「心臓・小腸・血管・血流・脈・舌・毛・夏・熱・精神など」が力を持ちすぎる、力が偏る、度を超えやすくなる年です。自然界では、火事や噴火、干ばつ、温暖化、水不足などが起こりやすく、熱中症や脱水、様々な炎症疾患が激しくなる恐れがあります。心筋梗塞や狭心症、不整脈などの心臓疾患や、高血圧、出血、下血、血栓に伴うしびれや末梢神経症状、脳梗塞や脳内出血、大動脈解離や血管病などにも十分注意が必要です。 小腸が熱を持つことで下痢やお腹の症状、精神的には目つきや顔つき、顔色、気分が変わりやすく、憂いや不安、悲しみなどの症状も感じやすくなるかもしれません。ストレスに弱い方は要注意です。五行説で火に相当する心(しん)は血を巡らす場所です。なので、血の余りである髪や心の液である汗にもその影響が出て、薄毛や脱毛、上手く汗がかけす熱中症や発散不良からくるめまいや筋肉のコリが出てきやすくなります。舌への影響では味覚障害や舌炎、舌の違和感、口内炎なども起こりやすくなります。 火が力を持つ火運太過の年は、体内で水の働きを担う腎が疲れやすくもなります。心の火と腎の水のパワーバランスが崩れることで、腎の弱りや、心気不足による精神症状が起こりやすくなります。。動悸やソワソワ感、不安感、恐怖感、パニック障害、ノイローゼ、てんかんや逆子、出産日が遅れる、多動、不眠症などがその一つです。 1年を通してその影響は続きますが、特に夏は要注意です。火運は夏の気を主っているので、火運大過で熱症状がより一層激しくなります。5月5日前後(立夏を過ぎる頃)~8月6日(夏の土用の終わり頃)にかけては特に注意しましょう。 血や心に負担がかかり、肉体的にも精神的にも疲れが溜まってきたら、清熱薬で熱を冷ましたり、開竅薬で熱を外に逃がしてあげ、体を回復させましょう。また、苦味は心を養います。普段の食事から、緑黄色野菜や根菜類など苦味のものを利かせ、バランスの良い食事を心がけていきましょう。お菓子やジュース、甘いもの、添加物の多いもの、味の濃いもの、血に熱を持たせるもち米製品(せんべい、あられ、おもちなど)などは食べ過ぎないように気を付けましょう。 運気を参考に今年もしっかりと体調管理をしていきましょう(^O^)/ 前橋の漢方 小谷薬局 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook