ブログ 夏は身体を冷やさない方がいい理由 投稿日: 2019年7月19日 石井正久/マサ そもそも夏は暑いもの。 身体は暑さに対応しようとします。 だから冷えに適応しにくいんです。 暑い寒いの繰り返しは、身体の負担がどんどん溜まります。 こんにちは。漢方薬剤師のマサこと石井正久です。 今年の梅雨は去年に比べて雨が多いですね。 「天気がパッとしないですね~」 このように話しかけると二通りの返事が返ってきます。 ・ほんと嫌になっちゃう ・入梅だからしょうがないよね 天気がパッとしなくて不快に感じることもありますが、 こればっかりはどうすることもできません。 変えようのないことに対して不平不満を言うよりも、 現状を受け入れて、その中で何ができるかを考えた方がストレスも少ないですね。 さて、これから夏本番です。 既に暑いといえば暑いですが、これからもっと暑くなります。 暑さの対処法は色々ありますが、 現代では夏場の冷え対策の方が重要かもしれません。 それだけ冷える環境が整っています。 外は暑くても屋内に入ればどこもかしこもクーラーで快適です。 冷たい飲み物や食べ物も手軽に手に入りますよね。 冷やさない方がいい理由① 温度差で自律神経が乱れる 暑いと身体はその状況に対応しようとします。 その反応の一つが汗。 発汗することで体温調節を図っています。 暑い場所から急に涼しい場所に移る。 もしくは火照った身体にいきなり冷たいものが入ってくる。 今まで暑さに対応しようとしていた身体が、急に冷えに対応しなきゃいけなくなるんです。 これって凄く大変じゃないですか? この対応で体温のコントロールしている自律神経は疲れます。 これは夏バテの原因の一つ 冷やさない方がいい理由② 胃腸が疲れる 冷たい飲食物が入ってくる →胃腸が急激に冷える →冷えた胃腸はもとの温度に戻そうと頑張る →結果胃腸が疲れる →消化不良、食欲不振 →冷たいもの、さっぱりしたものしか入らない →余計に胃腸が冷える →栄養不足になる →夏バテの出来上がり 胃腸、漢方でいうところの脾胃(ひい)は エネルギーや血を生成する源です。 ここが疲れは身体の疲れに直結します。 本来なら自然の中で一番冷たいのは井戸水くらいなもの。 大体16℃~18℃くらい。 でも現代ではそれよりも全然冷たいものを摂っていますよね。 冷やさないで! といったところで、自宅以外のクーラーはコントロールできないし、 暑ければ冷たいものが美味しいのは事実です。 どうにも変えられないものは受け止めて、 自分の出来る対処をしましょう。 ・外出の際は羽織るものを持っていく ・冷たいものを摂る時は口の中で転がしてから飲み込む これだけでも冷えの対策になります。 「暑いからどうしよう」よりも 「いかに冷やさないようにするか」 ここに意識を向けるだけでも全然違います。 結果的に夏バテ予防になりますよ。 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook