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夏は身体を冷やさない方がいい理由

そもそも夏は暑いもの。
身体は暑さに対応しようとします。
だから冷えに適応しにくいんです。
暑い寒いの繰り返しは、身体の負担がどんどん溜まります。

こんにちは。漢方薬剤師のマサこと石井正久です。

今年の梅雨は去年に比べて雨が多いですね。
「天気がパッとしないですね~」
このように話しかけると二通りの返事が返ってきます。
・ほんと嫌になっちゃう
・入梅だからしょうがないよね
天気がパッとしなくて不快に感じることもありますが、
こればっかりはどうすることもできません。
変えようのないことに対して不平不満を言うよりも、
現状を受け入れて、その中で何ができるかを考えた方がストレスも少ないですね。

さて、これから夏本番です。
既に暑いといえば暑いですが、これからもっと暑くなります。
暑さの対処法は色々ありますが、
現代では夏場の冷え対策の方が重要かもしれません。
それだけ冷える環境が整っています。
外は暑くても屋内に入ればどこもかしこもクーラーで快適です。
冷たい飲み物や食べ物も手軽に手に入りますよね

冷やさない方がいい理由①
温度差で自律神経が乱れる

暑いと身体はその状況に対応しようとします。
その反応の一つが汗。
発汗することで体温調節を図っています。
暑い場所から急に涼しい場所に移る。
もしくは火照った身体にいきなり冷たいものが入ってくる。
今まで暑さに対応しようとしていた身体が、急に冷えに対応しなきゃいけなくなるんです。
これって凄く大変じゃないですか?
この対応で体温のコントロールしている自律神経は疲れます。
これは夏バテの原因の一つ

冷やさない方がいい理由②
胃腸が疲れる

冷たい飲食物が入ってくる
→胃腸が急激に冷える
→冷えた胃腸はもとの温度に戻そうと頑張る
→結果胃腸が疲れる
→消化不良、食欲不振
→冷たいもの、さっぱりしたものしか入らない
→余計に胃腸が冷える
→栄養不足になる
→夏バテの出来上がり

胃腸、漢方でいうところの脾胃(ひい)は
エネルギーや血を生成する源です。
ここが疲れは身体の疲れに直結します。
本来なら自然の中で一番冷たいのは井戸水くらいなもの。
大体16℃~18℃くらい。
でも現代ではそれよりも全然冷たいものを摂っていますよね。

冷やさないで!
といったところで、自宅以外のクーラーはコントロールできないし、
暑ければ冷たいものが美味しいのは事実です。
どうにも変えられないものは受け止めて、
自分の出来る対処をしましょう。
・外出の際は羽織るものを持っていく
・冷たいものを摂る時は口の中で転がしてから飲み込む
これだけでも冷えの対策になります。

「暑いからどうしよう」よりも
「いかに冷やさないようにするか」
ここに意識を向けるだけでも全然違います。
結果的に夏バテ予防になりますよ。

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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