ブログ 漢方でダイエット 投稿日: 2023年8月17日 石井正久/マサ 「痩せたい」 こういったご相談を受けることがあります。 漢方を服用することで脂肪が燃焼されて体重も減っていく。。。 こんな理想を思い描いて相談される方も少なくありません。 ただ、残念ながら漢方を服用するだけでみるみる脂肪が燃焼されていったり、 皮下脂肪がどんどん溶けていくようなことはあり得ません。 脂肪は言うなればエネルギーの貯蔵庫。 何千年と飢餓と闘ってきた人類の身体が生き延びるために生み出したエネルギーの貯金。 それが脂肪です。 植物や鉱物などの生薬から作られる漢方薬を服用するだけで、 この脂肪がどんどん減っていく。 これって想像してみると怖くないですか? 確かに漢方薬を服用することで体重が減ることはあります。 それは溜まっていた便が排泄されたり、水分代謝が良くなって浮腫が解消されることで、 溜まっていた便や水分が排出されることによる体重の減少です。 脂肪がみるみる減って体重が減ったわけではありません。 疲労感や身体の重だるさが軽減して動けるようになる 冷えが改善されて代謝が上がる 胃腸機能が高まってしっかり排泄できるようになる ストレスや生理周期による食欲の暴走が落ち着く 身体の水の偏在が整って浮腫みが解消される 漢方にできることはこうした身体を健康的に整えることです。 そして活動量が上がったり、食事や運動の意識を高めることで結果として痩せます。 だからダイエットにおいて漢方はあくまでサポート役。 飲むだけで痩せる。 こんな魔法のような漢方は残念ながら存在しませんが、 健康的に痩せやすくするようにサポートできます。 ダイエットのために漢方を思うと思われる方は、 この点を忘れずに活用してもらえればと思います。 CMやSNSの魅力的な言葉だけに捉われないで、 迷ったら漢方の専門家に相談してくださいね。 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook