ブログ 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 投稿日: 2024年3月19日 石井正久/マサ だんだんと暖かさが増していくと共に花粉の飛散量も多くなってきています。 今年は例年に比べて飛散量が多いとの情報もあります。 花粉症を持っている方には辛い情報です。 抗アレルギー剤で症状をコントロールする方が多いかと思いますが、 漢方薬が使われることもあります。 その一つが「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」。 ただ、漢方薬は抗アレルギー剤とは違って花粉のアレルギー症状全般に効果がある訳ではなく、基本的には特定の症状に効果を発揮します。また、ただ飲めば効く訳でもなく効果的な飲み方もあります。逆に飲み方を間違えると効果が半減してしまうこともあります。 小青竜湯とはどんな漢方なのか 元々は風邪の漢方です。 体に水分が停滞している方が風邪にかかって、寒気と共に鼻水、薄い痰が伴う咳などの症状が出てしまった。。。こんな時に体を温めながら風邪を発散する漢方です。 花粉も邪実(風邪を引き起こすものの一つ)と考えられるので、体表から発散しながら症状を緩和してくれます。 ポイントなのが温める漢方であること。そして水の停滞が症状の引き金になるタイプに使う漢方であることです。 どんな症状に効果的なのか 水っ鼻とも言われる透明な鼻水がどんどん出てくる症状に効果的です。 また、くしゃみや薄い痰が絡む咳にも使います。 逆に目が痒い、黄色い鼻水が出る、鼻詰まりが強い、喉がイガイガするといった症状は熱症状(炎症による症状)の可能性が高いので、小青竜湯を使っても改善は難しいです。 小青竜湯を飲む際の注意点 基本的に小青龍湯は温める漢方です。だからエキス顆粒の漢方だったらお湯に溶かして服用すると効きが良くなります。お湯に溶かして服用できない場合だったら、ぬるま湯で飲んだ後に温かい飲み物を飲んでください。ただ、温かいものでもガブガブと飲みすぎるとその水分が鼻水や痰のもとになることがあるのでご注意を。 また、冷たい水で服用してしまうと漢方の温める作用を打ち消してしまうので効きが悪くなります。 花粉症で小青竜湯が処方された方、小青竜湯を服用しているけどイマイチ効果を実感できない方、ちょっと飲み方にも気を配ってみてください。これだけでも効果が変わりますよ。 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook