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漢方で妊娠しやすい身体作り①「冷えの改善」

ゴールデンウィークも終わり、またいつもの日常が戻ってきました。

五月病という言葉があるように、

連休が終わった後は何となくやる気のスイッチが入りにくいものですね。

そんな時におススメなのは「朝日を浴びる」です。

朝日をきちんと浴びることで体内時計がきちんとリセットされます。

身体のリズムが整いやすくなるので、やる気も出やすくなります。

是非お試しください。

 

さて、妊娠しやすい身体・体質を作っていくのに欠かせないことの一つに

「冷えの改善」があります。

冷えは万病のもとと言われるように、身体が冷えていて良いことはありません。

冷え症があるということは、血行・血流の状態も良くありません。

すると卵巣に十分な酸素や栄養素が届きにくくなります。

そして卵巣機能の低下につながります。

また、日々の食事からきちんと栄養素を吸収するために必要な消化酵素や

免疫・代謝に関わり体内酵素も37度前後で最もよく働きます。

体温が0.2℃~0.3℃上がると妊娠率も上がると言われています。

こうしたことから妊娠しやすい身体をつくっていく上で、

冷えの改善はとても重要なことの一つです。

 

西洋医学では「冷え性」という病名はありません。

冷え性の定義もこれと決まったものがないのが現状です。

あくまで体質の一つと捉えられているので、その治療法も確立されていません。

東洋医学では冷えは、気血水の巡りや陽気の不足といった考え方をします。

冷え性といっても冷える部位や冷えの状態、それに付随する症状などによって

様々な漢方処方や対処法があります。

きちんと冷えの原因を考えた上で自分の合った漢方を服用すると効果的です。

 

妊娠しやすい身体をつくるための冷えの改善方法

①湯船に浸かりましょう

シャワーを済ませてしまうと、身体の汚れを落とすことはできますが、

深部まで温まることができません。

お臍から下を熱過ぎない(39℃~41℃)湯船にゆっくり浸かることで

深部まで温まることができます。

この他にもリラックス効果や水圧により重力からの解放など

湯船に浸かるメリットがあります。

②冷える食べ物を控えましょう

まずは温度が大切です。

氷の入ったもの、冷蔵庫で冷えたものばかり食べれば身体は冷えます。

なるべく火を通したものにしましょう。

また、東洋医学では、食べ物には身体を温める性質(温性)

冷ます性質(涼性)があると考えます。

例えば、キュウリなどの夏野菜や暖かい場所で摂れるモノは身体を冷ます涼性があります。

蓮根など冬に摂れる野菜や寒い地域で摂れるモノは身体を温める温性があります。

緑茶やコーヒーなどは涼性のモノなので、ホットで飲んでも身体を冷まします。

冷えをお持ちの方が、生野菜サラダなど涼性の食べ物を沢山摂ると

冷えが助長してしまうかもしれません。

食べ物の温性、冷性なども意識してみましょう。

③筋肉を動かしましょう

筋肉は身体の中で最大の発熱器官です。

その筋肉は毎日動かさないと上手く発熱しません。

ジムに行って筋トレ!までしなくても、

毎日10分~15分歩くだけでも筋肉は動いていきます。

また、筋肉を作る材料はお肉などタンパク質ですので、

お肉・お魚などを食べて筋肉を増やしていくことも大切です。

④お腹を温めましょう

子宮の深部温は37℃程度が良いと言われています。

温灸など火を用いたものでお腹を温めると熱が深部まで届きます。

毎日30分程度温めることがおススメです。

カイロや電気を使って温めるものは表面は温まりますが、

深部までは熱が届きにくいので注意しましょう。

⑤漢方を上手に利用しましょう

冷えに対する漢方は色々あります。

当帰芍薬散、人参湯、温経湯、真武湯、四逆湯、八味地黄丸など・・・

しかし、どれでも良いというものでもありません。

冷えの原因を考えた上で、いかに自分の体質に合ったもの服用するかが重要です。

色々な情報だけで自己判断せずに、適切な漢方のアドバイスをしてくれる人に相談しましょう。

 

冷えの改善には多少時間がかかりますが、持続が大切です。

冷えを改善して妊娠しやすい身体を作っていきましょう(^O^)/

 

前橋の漢方 小谷薬局

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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