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お風呂に入って身体スッキリ! 目的別の半身浴入浴法をご紹介


日本には古くから「入浴」の文化があります。

その歴史は安土桃山時代に仏教と共に伝来してとも言われています。

昔は「湯」と「風呂」は別物だったようです。

「湯」とは今でいうお風呂と同じで「湯」に体を浸すものでした。

一方「風呂」は蒸し風呂のようなもので蒸気を発生させ、

その蒸気に人間が蒸せられて、垢をこすりおとし、掛け湯をするというものでした。

江戸時代に入ると銭湯ができ、今のお風呂の形に発展していったようです。

 

最近ではシャワーで済ませてしまう方も多くなってきたようですが、

湯船に浸かる=入浴には、身体にとって沢山の良い効果があります。

・水分代謝アップ・・・入浴で汗をかくことで身体に溜まった余分な水分を排出できます。
・リラックス効果・・・副交感神経を活性化し、安眠をサポートしてくれます
・美肌効果・・・じんわり汗をかくことで毛穴が開いて老廃物を排出してくれます
・冷えの改善・・・ゆっくりと長めに浸かることで、身体の芯まで温まります。

これだけでなく代謝を高めるダイエット効果やデトックス効果などもあります。

こうした入浴の効果を引き出すには「半身浴」が良いとされています。

この半身浴には、目的別の入浴方法がありますのでご紹介いたします。

 

半身浴の正しい入浴法

・入浴前に汗をかきやすくする為にコップ1杯の水を飲みましょう。
(冷たい水だと胃腸に負担がかかるので常温か白湯が理想です)

・湯船との温度差が大きいと身体に負担がかかります。
また、汗もかきにくくなるので浴室を温めておきましょう。

・お湯の量は、心臓がお湯につからないように、みぞおちの辺りまでにしておきましょう。
(上半身が濡れると身体が冷えます。濡れたら乾いたタオルなどで拭きましょう)

・入浴時間は20分~30分が目安です。

・汗をかいたら水分補給をしっかり行いましょう。

 

目的別の半身浴入浴方法

高血圧・低血圧・・・湯の温度は正確に
高血圧傾向の場合は38℃~40℃のぬるい湯に15分。42℃以上の湯は禁物です。
低血圧の場合は逆に42℃以上の高温浴が効果的です。
熱い湯に5分くらい浸かることで血圧が上がり、体内の新陳代謝も活発になります。

肩こり・頭痛・・・入浴中に軽い運動を
38℃~40℃の湯に20分~30分浸かって身体を温め、
あがる数分前に42℃以上に湯温をあげる入り方がおススメです。
入浴中に肩や腰を回すなどの軽い運動をしたり、
関節や筋肉がリフレッシュした入浴後の体操も効果的です。

痔・・・肛門の運動をしながら
痔核(いぼ痔)と裂肛(きれ痔)には入浴が効果を発揮します。
40℃以下の湯に20分~30分浸かったあと、温度を42℃以上にして2~3分。
この時に肛門を引き締めたり緩めたりするマッサージや運動を加えると効果的です。

ストレス解消・・・音楽を聴くのもOK
38℃~40℃のぬるい湯に20分~30分ゆったりと浸かるのがベスト。
副交感神経が働いて緊張がほぐれると同時に、
入浴時の浮力効果も加わって心身ともに穏やかな状態になります。
音楽やラジオを聴くのもおススメです。

疲労回復・・・少し休んでから入浴を
38℃~40℃のぬるい湯に浸かりながら、疲れた部分をマッサージ。
筋肉に溜まった疲労物質を運び去って、疲労回復を早めてくれます。
ただし、運動直後に入浴するのではなく、少し休憩してからの方が効果的です。

安眠・・・就寝1時間前が効果的
就寝の1時間くらい前に38℃~40℃のぬるい湯に20分~30分ゆっくりと浸かり、
難しいことは考えずに心身をリラックスさせましょう。
そしてリラックスした状態のままベッドに。
入浴後に軽くアルコールを飲むのも効果的です。

美肌・・・熱い湯は禁物です
38℃~40℃のぬるい湯に20分~30分浸かります。
身体が温まって毛穴が開くため、皮脂の分泌が活発になって汚れや雑菌を洗い流します。
ただし、湯温が42℃以上だと肌の潤いを保つ皮脂まで流れ出し、肌がカサカサになります。

 

是非、日々の身体のメンテナンスのために「半身浴」を活用してください(^O^)/

 

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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