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梅雨時の養生法

5月も半分が過ぎ、もう少ししたら梅雨の時期がやってきます。

一昨年(2015年)は6月3日、 昨年(2016年)は6月5日が梅雨入りしたようです。

ちなみに気象庁の1951年から2016年までの

関東地方の梅雨入り時期のデータを見ると、

最も早い梅雨入りは、1963年の5月6日頃で、

最も遅い梅雨入りは、1967年と2007年の6月22日頃となっています。

昨年、一昨年の梅雨入りから考えると、

今年の梅雨入りは6月上旬くらいになるかもしれませんね。

 

梅雨がやってくるとシトシトと雨が多くなります。

気圧も変化しやすい時期なので、体調管理にも注意が必要です。

梅雨を迎えて体調を崩さない為に、梅雨時の養生法をご紹介いたします(^^)/

梅雨時の特徴

梅雨には「梅雨寒(つゆざむ)」という言葉があるように、

特に梅雨の前半はどうしても肌寒く感じられます。

とは言え湿度が高く、次第に気温も上がるため、

除湿や冷房も避けられません。

その為冷えに弱い方ほど、食欲不振・めまい・耳のトラブル・腰痛など

湿気による症状に悩まされます。

 

梅雨時におススメの食材

【えんどう豆】

えんどう豆は薬膳では、

味は甘(脾を養う、滋養強壮など)

性質は平(寒熱どちらでもない)

となっています。

さやえんどう、グリーンピース、スナップえんどうなど、

種類も調理法も幅広く、手軽に料理に添えられます。

「身体の中の湿気取り」として知られる、初夏が旬の食材です。

冷房病、耳のトラブル、めまい、腰痛にとって湿気は大敵です。

 

梅雨時によく使われる生薬

【牛黄(ごおう)】

牛黄は1000頭から1つ取れるかどうかと言われる牛の胆石です。

味は苦(心を養う、炎症を抑える)

性質は涼(身体を穏やかに冷ます)

冷えに弱い方の冷房病は、梅雨時の除湿から始まります。

冷えると身体の「出すべきものを出す」という働きが低下してしまいます。

牛黄は冷えることで出せなくなってしまった

「使い古しの水分と熱」を処理する手伝いをしてくれます。

 

梅雨時におススメのツボ

【聴会(ちょうえ)】

耳の前で、口を開いた時にへこむところのツボです。

梅雨時の悩みに多いのが耳のトラブルです。

中耳炎・耳鳴り・耳が塞がった感じがする・耳の聞こえが悪いなどに加え

めまいも耳に関係しています。

「聴会」を押しながら口を開け閉めすると、

その刺激が耳だけでなく、肩から上の様々なツボのコリに伝わります。

このツボを温灸で温めても効果バツグンです。

 

是非梅雨時の体調管理の参考にしてください(^O^)/

漢方相談・不妊相談・冷え性相談

前橋の漢方専科 小谷薬局

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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