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秋によくあらわれる病気・症状

まだまだ蒸し暑い日は続いていますが、立秋も過ぎ、暦の上では秋です。

秋の3カ月は実りと収穫の季節であり、風は涼しく葉は枯れ落ち始めます。

この季節の特徴に従って早寝早起きをし、からだの陽気を収め、

気持ちを穏やかに安定させて肺の機能をよく維持させていくことが大切です。

 

東洋医学では、秋は肺・大腸・鼻と関係が深い季節とされています。

秋によくあらわれる病気や症状も肺や大腸に関わるものが多くなります。


【咽乾(のどの渇き)・空咳・喀痰(痰が切れにくい)】

肺はみずみずしくデリケートな臓器です。

外邪の中でも燥邪(乾燥)に弱いとされています。

肺が弱ってしまうと咽乾・空咳・喀痰が起きやすくなります。

おススメ食材:長いも・蓮根・きゅうり・しめじ・梨・みかん・びわ・百合根・銀杏など

【皮膚、粘膜のトラブル】

皮膚は私たちのからだを守る最大の組織です。

体内の血や陰液により養われ、

肺気や衛気といったエネルギーにより外界の有害要素から守っています。

おススメ食材

〈乾燥肌でかゆい・フケが多い・唇の皮がむけやすいなどの場合〉

トマト・かぼちゃ・桃・ぶどう・豆乳・きくらげ・百合根など

〈脂性肌でかゆい・赤い発疹や化膿が起きやすい場合〉

はとむぎ・あわ・なす・ごぼう・にんじん・昆布・タンポポ・どくだみなど

【髪の毛が細くなり、抜けやすい】

髪の毛は陰血によって養われています。

秋は髪の毛が抜けやすくなるなどの髪のトラブルが多い季節です。

おススメ食材:黒豆・ほうれん草・黒米・長いも・わかめ・牡蠣・ひじき


【便秘、コロコロした便が出る】

漢方では、肺と大腸は表と裏のような関係でつながっていると考えます。

食物繊維に富む食材と肺に潤いを与える食材は、便秘解消に効果的です。

おススメ食材:さつまいも・小松菜・大根・にんじん・昆布・ひじき・タコ・イカ・プルーン・バナナなど

 

1.顔色が白い、何もしていないのに汗をかく、かぜを引きやすい
2.だるい、声が弱弱しい
3.慢性的に咳が出る、白い痰が出やすい
4.軟便や下痢になり易い、むくみやすい
5.舌の色が淡くて歯型があり、苔が白い
6.口が乾き、水が欲しくなる
7.のどがいがらっぽい、空咳が出る、痰が少なく出にくい
8.皮膚がカサカサしてかゆい、フケが多い
9.便秘、便がごろごろして出にくい
10.舌の色が紅い、苔が少ない若しくはない

1~5にチェックが多い方が肺のエネルギー不足

6~10にチェックが多い方は肺の潤い不足かもしれません。

気候は秋らしくなくても、身体は秋の症状を訴えている場合もあります。

しっかりと身体に目を向けて、秋を楽しく過ごしましょう(^O^)

 

前橋の漢方 小谷薬局

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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