ブログ 3月3日は「上巳の節句」と「耳の日」 投稿日: 2018年3月3日2019年3月3日 石井正久/マサ 前橋はポカポカと暖かく感じることが増えてきましたが、それと同時に風が強い日も多く、春の嵐も吹き荒れています。車も風で煽られますので、外出時は十分気を付けましょう。春がもうすぐそこまで来ていますね。 さて、3月3日は桃の節句です。正式には上巳(じょうし)の節句と言うようです。女の子の健やかな成長をお祝いする日ですね。中国の風習が起源となって日本に伝わって来たようです。 桃の節句のお祝いは色々ありますが、ひな人形もその一つですね。「ひな人形をしまい忘れると婚期が遅れる」と言われます。きちんとした根拠はないようですが、・ひな人形が1年で溜め込んだ悪運や不幸が降りかかるから・いつまでもお祭り気分ではいけないから・片付けも満足にできないようではよろしくないからなど諸説あるようです。 ひな祭りが終わったからと急いで片づける必要もないようです。縁起ものですので、手入れをしながら丁寧に仕舞いましょう。 3月3日は「耳の日」でもあります。「耳の日」は、難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、昭和31年に制定されました。日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」に、都道府県ごとに、難聴で悩んでいる方々の相談や、一般の人びとにも耳の病気のことや、健康な耳の大切さを知っていただくための活動を行っています。 ちなみに、3月3日は、電話の発明者であり、ろう教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもあります。(日本耳鼻咽喉科学会HPより抜粋) 耳は、「外耳」「中耳」「内耳」の大きく3つに分かれます。外耳は主に音を集める役割をします。中耳は鼓膜から内耳へ音を伝えます。内耳は音を電気信号に変えて脳や神経に伝えます。また、平衡感覚や身体のバランスを取るのも内耳の役割です。 耳に関して多く相談いただくのが、「耳鳴り」「めまい」「難聴(聞こえが悪くなった)」です。漢方では「腎は耳に開竅する」と考え、腎と耳は関係が深いとされています。漢方治療の一つに補腎(腎のエネルギーを補う)という方法があります。 腎の精気が充足して始めて聴力は鋭敏になると言われいます。また、腎だけでなく内耳には水が深く関わります。耳と腎は身体の中でも遠い位置関係にあるので、関わりが薄いこともあります。なので、漢方治療も必ずしも補腎が全てではありません。その症状の程度や状態によって漢方も変わりますので、「耳鳴り、めまいにはこの漢方!!」と安易に選ぶのは注意が必要です。 日頃、耳に関してあまり意識しないかもしれませんが、「耳の日」にまずは自分の耳のお手入れをしてあげてはいかがでしょうか(^O^)/ 前橋の漢方 小谷薬局 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook