ブログ 漢方を何種類も服用している 投稿日: 2018年10月26日2018年10月26日 石井正久/マサ 【漢方を何種類も服用している】 こんにちは。石井です。 悩んでいる症状がいくつもある。 その症状ごとに漢方薬を処方してもらって何種類も服用している。 だけど、どの症状もあまり効果を感じない。 なんてことありませんか? 実は、漢方薬って飲む種類が増えれば増えるほど 効きが悪くなるんです。 漢方薬の処方(葛根湯とか、小青龍湯とか) にはそれぞれ身体のバランスを整える方向性があります。 簡単に言うと、身体を温める漢方とか、逆に熱を取る漢方とか 水のバランスを取る漢方とか、気の流れを良くする漢方とか。 それぞれの処方にきちんと目的があります。 これが種類が増えることで、 身体のバランスをどうしたいのか分からなくなります。 漢方薬同士のベクトルが同じ方向を向いていないと 効果が出にくくなります。 仮に飲んでいる漢方処方のベクトルが同じだったとしたら、 それはそれで何種類も飲む必要がない。 本当に必要な1種類でいいですよね。 大切なのが、症状の『原因のとらえ方』です。 症状1つ1つを追ってしまうと、その症状に対して1つの漢方・・・ となれば必然と飲む種類が増えてしまいます。 低気圧の頭痛→処方A 冷え性→処方B 生理痛→処方C 浮腫み→処方D こんな感じに。 でも症状の原因をきちんととらえられれば、 低気圧の頭痛と浮腫みは「水」が原因とか、 冷え性と生理痛は「冷え」が原因とか共通点が見つかります。 そうすれば水のバランスを整える処方や 冷えに対する処方だけ済みますよね。 また、いくつも悩んでいる症状を同時に改善できない場合もあります。 症状の原因を考えて、その原因が同一方向なら、1つの処方で改善できますが、 全然別の方向に原因がある場合は、 最も悩んでいる症状を改善してから、 他に悩んでいる症状を改善していくことが必要です。 つまり、治療の順番を決めるということ。 漢方薬を何種類も飲まれている方は、 ・どういった症状のために飲んでいる漢方かを確認する。 ・どの症状から改善したいのか優先順位を決める。 これが大切です。 その上で、症状の原因をきちんと捉えるために、 漢方の専門家に相談してください。 そうすれば、一度に何種類も漢方を飲まなくて済みますし、 一つずつきちんと症状を改善できます。 そして漢方の効きも良くなりますよ(^^) お読みいただきありがとうございます。 小谷薬局 石井正久 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) 年末年始の営業のお知らせ - 2024年12月28日 胃薬の漢方が生理痛にも使える!? - 2024年9月30日 お知らせ - 2024年4月6日 共有:FacebookX