ブログ 妊活中にカフェインやアルコールはNG? 投稿日: 2018年10月27日 石井正久/マサ 【カフェインやアルコールは妊活中にNG?】 こんにちは。石井です。 妊活中にカフェインやアルコールは絶対だめなのか? こんな質問を受けることがよくあります。 カフェインには中枢神経興奮作用(覚醒作用・強心作用)や脳細動脈収縮作用があります。 アルコールは中枢神経抑制作用があり、胎盤を通過してしまいます。 妊活中で体づくりをしている方にはプラスになるとは言いにくいです。 しかし、これらが嗜好品であった場合、 妊活中に全くゼロにするのも大きなストレスになる場合も。 カフェインとアルコールについてこんなデータがあります。 アメリカ生殖医学会で 『女性のカフェイン、アルコール、タバコが体外受精の妊娠成績に与える影響について』 という見解が発表されました。 研究論文によって結論の差がありますが、 カフェインによって体外受精の出産率低下を示したのは5論文中1論文。 アルコール摂取が受精率、胚の質、着床率に悪影響と示したのが6論文中3論文。 喫煙が体外受精の妊娠成績を低下させることは多数の研究から明らかでした。 これより、アメリカ生殖医学会は、 「妊娠を目指している方のアルコールとカフェイン摂取には制限を設けるべきである」 として、以下の指針を提示しています。 妊娠前であるならアルコールは1日20gまで、妊娠中はアルコールゼロ。 ・ビール500mL ・ワイングラス2杯弱 カフェインは1日100mg~200mgまで。 ・インスタントコーヒー 2~3杯 ・玉露 1杯 ・紅茶 5~6杯 アルコールもカフェインも思った以上に多い印象です。 アメリカのデータであることも考えないといけないかもしれません。 体格や代謝の違いがありますからね。 紅茶は温める性質がありますが、水分量が多くなった場合、 代謝しきれない水が体にたまります。 水は「冷え」を呼びます。 妊活中に冷えは大敵ですので注意したいですね。 コーヒーを飲むなら豆引きコーヒーの方がよりベターです。 アルコールは、漢方では水(湿)と熱の組み合わせと考えます。 ここにも水が関わりますので、摂りすぎに注意です。 飲み始めて中枢神経抑制作用が働くと(酔ってしまうと) 自制が効きにくくなり、もっと飲みたい!となってしまうことに注意ですね。 また、妊娠中は多少なら大丈夫という意見もありますが、 少量でも先天異常や催奇形性のリスクがゼロではありません。 少しでも赤ちゃんに影響が出ることを避けるために、 妊娠中はお酒はやめましょう。 結論としては、タバコに関しては間違いなくマイナスになります! タバコからは離れなくてはいけません。 カフェインやアルコールも好きな人はついつい量が多くなりがちです。 「いつもより少なくしていく」を心がけていったほうが良いですね。 妊活中にカフェイン、アルコールが絶対ダメか?と聞かれたら 「絶対にダメ 」という訳ではありません。 ただし、以下のことは守ってください。 ・妊活中はアルコール摂っても1日缶ビール1本くらいまで。 ・妊娠したらアルコールゼロ。 ・妊活中も妊娠中もカフェインはコーヒー2杯くらいまで。 ・タバコは絶対ダメ!! カフェインやアルコールの代謝には個人差がありますから、 不安だったら避けることをおススメします(^^) お読みいただきありがとうございます。 小谷薬局 石井正久 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook