ブログ 風疹が流行中 妊婦さんにうつさない 投稿日: 2018年11月8日 石井正久/マサ 【風疹は妊婦さんにうつさない】 こんにちは。石井です。 風疹が全国的に流行しています。 国立感染症研究所は、今年の累計患者数が1692人になったと発表しました。 患者は30~50代の男性が中心で、女性では20~30代が多いようです。 予防接種をしていないか、接種歴が不明の人がほとんどのようです。 群馬県でも14例の風疹の報告があります。(2018年11月4日現在) 前橋市・高崎市・伊勢崎市・太田市・館林市の地域で報告があり、 40代男性の報告が多い傾向にあるようです。 風疹の流行が何故こんなに叫ばれるかというと、 妊娠初期の方が感染すると、赤ちゃんが「先天性風疹症候群」になる可能性があるからです。 先天性風疹症候群で起こる症状は、3大症状として先天性心疾患、難聴、白内障。 その他の症状として、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたります。 発生頻度は、 妊娠1か月で50%以上 妊娠2か月で35% 妊娠3か月で18% 妊娠4か月で8% 妊娠初期ほど発生率が高く、障害も重複して重くなります。 風疹はくしゃみやせきで感染します。 予防にはワクチンが有効ですが、妊婦さんは接種できません。 妊活中の女性や妊婦さんと同居するご家族は、抗体検査とワクチン接種を受けましょう。 「妊婦さんにうつさない」が大原則です。 【現在妊娠中の方】 ワクチン接種はできませんので、 ご家族内に、「ワクチン接種の記録」または「風疹の確実な罹患歴(抗体検査などによって確認されたもの)」 があるかを確認しましょう。 もし、なかった場合は速やかに抗体検査・ワクチン接種をしてもらいましょう。 【妊活中の方】 妊娠していない時期にワクチン接種を行い、その後2ヶ月間の避妊が必要です。 あらかじめ1か月の避妊をしてから接種する方がより確実です。 治療を一時中断してしまいますが、妊娠してからではワクチン接種はできなくなってしまいますので、 ちゃんと接種しておきましょう。 【男性の方】 30代後半から50代の男性の5人に1人は風疹の免疫を持っていません。 20代から30代前半の男性は10人に1人は風疹の免疫を持っていません。 自分と家族、そして生まれてくる赤ちゃんを先天性風疹症候群から守るためにもワクチン接種をうけましょう。 全国的な流行はまだ広がりそうです。 「自分は大丈夫」を過信せずに、きちんと抗体があるか検査しましょう。 もし抗体がなかったらワクチン接種しましょう。 抗体検査、ワクチン接種と2度手間に感じる方は、 ワクチン接種をしましょう。 抗体を持っている方がワクチン接種をしても副作用がでることはほぼありません。 「妊婦さんにうつさない」 周りのみなさんで協力していきましょう(^^) お読みいただきありがとうございます。 小谷薬局 石井正久 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook