前回は春のめまいについて書きましたが、
春は耳鳴りで悩まれる方も多い時期です。
春の耳鳴りの特徴は、
・キーンと高い音がする
・静かな時に耳鳴りが気になる
・何かに集中している時は気にならない
です。
ちなみにジーとセミが鳴くような耳鳴りは、
体力の消耗や老化からくる耳鳴りなので、
今回の春の耳鳴りとは別と考えます。
こうした春の耳鳴りの大きな原因は自律神経にあります。
漢方では春は「肝」と関係が深い時期です。
肝はストレスに敏感な臓です。
春は肝のエネルギーが増大するので、
その分きちんと制御しなければいけません。
また、自律神経との結びつきも強い臓でもあります。
この「肝」に不調をきたすと出てくる症状の一つが耳鳴りです。
気候の変化など外的環境のストレスや
環境の変化、人間関係の変化など内的環境のストレス、
冬に身体を冷やし過ぎて、内側にこもってしまった熱
体力低下によるストレスへの抵抗力の低下
などが引き金になります。
そんな春の耳鳴りには、
肝の失調により巡りが悪くなった気を巡らす
「疏肝理気剤」
身体の内側にこもった熱を外に逃がす
「牛黄」
などを使用します。
なんだが耳鳴りが気になり始めたら是非ご相談ください。