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春の養生法② 肝を大切にしましょう

こんにちは。石井です。
春は「肝」(かん)と関係が深い季節です。
春の養生も肝に深く関係します。
肝臓の肝と書きますが、
現代医学の【肝臓】と東洋医学の【肝】は
機能は似ている部分がありますが、全く同じという訳ではありません

肝の機能は
①蔵血(血を貯めておく)
②疏泄(自律神経のバランスをコントロールする)
です。
春に植物の新芽が出て、枝がのびのびと成長する姿は、
自律神経のバランスを調節して体内の気の巡りを
のびやかにさせる肝の働きと通じるところがあります。

春先は気温変化が激しくなります。
これが肝の疏泄機能を妨げる原因になるので、
自律神経のバランスも乱れやすくなります。
憂鬱・ノイローゼ・イライラなどの精神的な症状だけでなく、
下痢・胃痛・不眠などの症状につながっていくこともあります。
また、春に肝の養生を疎かにすると、
五月病などにもなりやすくなります。

なので、春の養生は肝の養生と言ってもいいくらいです。
養生法としては

①血の消耗を減らし、補う
夜更かしは血を消耗します。
また、血は寝ている間に作られるので、
夜更かしは控えましょう。
また、ほうれん草・クコの実・レバー・ハマグリ・アサリなど
血を補う食材がおススメです。

②気の巡りを良くする
軽い運動は心身ともに巡りを良くします。
いつもよりちょっと早起きして身体を動かしましょう。
また、春菊・三つ葉・オレンジ・グレープフルーツ・みかん
ミント・バラなど香りのあるものは気の巡りを良くしてくれますよ。

春の養生のポイントは「肝」です。
肝を労わってあげましょう(^^)/

お読みいただきありがとうございます。
前橋の漢方 小谷薬局

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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