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夏の不眠

関東地方でもようやく梅雨明けが宣言されました。

昨年より7日遅く、例年より18日も遅い梅雨明けのようです。

8月にも入り夏本番となってきました。

照り付ける太陽のパワーも日に日に強くなってきているように感じます。

 

こう暑くなってくると夜も寝苦しいものです。

単純に暑さのみならクーラーや扇風機で対処できます。

しかし、夏は暑さ以外の原因で睡眠に影響を及ぼすことがあります。

 

東洋医学では夏場の不眠は

「体内に籠った(こもった)熱」

を原因の一つに考えます。

 

暑くなると冷房が効いている環境にいることが多くなります。

すると汗をかくことが少なくなります。

また、冷たいモノを摂ることも多くなるので、

胃腸が冷え、その冷えが身体の冷えにもつながります。

夏は自然界では陽気(熱)が盛んな時期なので、

自然と体内にも熱入ってきますが、

汗をかかない・体が冷えていることで

その熱が外に発散できなくなってしまいます。

発散できない熱は体内の深部に籠ってしまい、

それが不眠につながってしまいます。

 

・クーラーや扇風機はつけているのに体がほてっている

・水分は摂っているがすぐにのどが渇く

・眼の充血がとれない

・顔の赤みが引かない

といった症状があり、寝付けない方は熱の籠りが原因かもしれません。

 

そんな熱の籠りには適度な発汗が有効的です。

・温かい食べ物・飲み物を摂る

・シャワーでなく湯船に浸かって汗をかく

・しょうが・玉ねぎ・らっきょう・みょうがなど辛味野菜を摂る

・適度に運動する

こういったことで適度に汗をかくようにしましょう。

 

また、漢方薬では牛黄(ごおう)が効果的です。

開竅薬(かいきょうやく)といって、身体の竅(あな)を開いて、

熱を外に逃がしてくれる作用があります。

もし症状が当てはまる方は是非一度お試しください。

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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