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予防と養生 似てるけどちょっと違う

こんにちは。石井です。
この冬に大流行したインフルエンザも
ようやくその勢いが落ち着いてきました。
今シーズンに2回以上発症した方もいるようで、
その感染力は恐ろしいものですね。
予防接種を受けていても発症したという声も多く聞きました。

この予防接種の「予防」と似た言葉に「養生」があります。
どちらも意味を調べてみると
【予防】悪い事態の起こらないように前もってふせぐこと。
【養生】衛生をまもり健康の増進に心がけること。
    また、病気をなおすように努めること。
とあります。
どちらも似たような意味の言葉のようにも思えますね。
しかしここには違いがあるのではないかと僕は考えます。

予防とは悪い事態を防ぐ。
この悪い事態を糖尿病とか高血圧とか腫瘍などの
病気に置き換えてもいいかもしれません。
悪い事態という対象があり、それを防ごうとするのが予防です。

一方養生とは健康の増進とあるように、
病気などの対象はありません
今現在が健康であったとしても
その健康レベルを落とさずにさらに上げていこうするのが養生です。

仮に予防していたとしても病気になることはあります。
インフルエンザなどもその一例ですね。
こうなったらもう予防はできませんが、養生はできます。
「病気を治すように努めること」
という意味もありますからね。

病気という対象があるから予防していくことよりも
日頃から元気でいるために、健康レベルをあげるために
養生していくことはもっと大切ではないかと思います。

・一口30回以上かむ
・習慣的に身体を動かす
・朝日を浴びる
・夕食は寝る2時間前までに済ませる
・身体を冷やさないようにする
・体温以上の温かさのものを摂る
これなども養生の一つです。
また、春の養生法、夏の養生法など
季節に合わせた養生などもありますね。

養生のポイントは「できるものを取り入れる」
養生法は沢山ありますけど、自分の生活スタイルにあったものでないと
なかなか続きません。
続けられるものを続けていく
そして養生は生きている限り行いましょう
養生は元気である為に行うものですし、
ずっと元気でいたいですものね。

しかし、日頃から養生していても、予防していても病気になることもあります。
だからといって養生が無駄であったとか
予防が意味を為さないとかそういうことではありません。
絶対大丈夫ということはないし、
命は無限に続くものではありませんから。
体調は崩すということは養生以上に負担がかかった時です。
その時は今の自分の身体を受け入れて、しっかりと労わってあげましょう

元気でいることができれば
やりたいことができます
行きたいところに行けます
あなたがより楽しく生活できるように養生していきましょう。
自分に合った養生法がよく分からないという方は
あなたに合った養生法を一緒に考えますので、
お気軽にご相談くださいね(^^)/

お読みいただきありがとうございます。
前橋の漢方 小谷薬局

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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