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漢方を長く服用しているなら、これは確認しておきたい

長く服用していると漫然と服用しがち。
漢方を服用する目的
目的に沿った効果が出ているか
ここをきちんと確認しておきましょう。

こんにちは。婦人病、気象病、子宝相談の漢方家 石井です。

長い期間、同じ漢方薬を服用されている方って結構いらっしゃいます。
処方箋で毎回同じ漢方が処方されている方。
ご自身で購入されて服用されている方。
漢方の長期服用が問題な訳ではありません。
ただ、長く服用していると、それが習慣化されてきて、
漫然とした服用になってしまうこともあります。
処方されているからと、効果の判定をされずに飲み続けてしまうことも

こんな事例があります。
おしりにおできができやすい方
この方が十味敗毒湯を1年間飲まれました。
結果は相変わらずできやすいまま
これは良くないと思います。

こうならない為にも、長く漢方を飲んでいる時には確認したいこと。
それは
・漢方を服用している目的
・その目的に沿った効果が出ているかの判断

まず「漢方を服用する目的」
当たり前のことですがこれはとても大切です。
そもそも何か症状を改善する、予防するなどの目的があって飲み始めるはずです。
でも長期化する中でこの目的がぼやけてきてしまうことも。
もしご自身ではその目的がはっきり分からないとしても、
漢方を処方してくれる人、勧めてくれる人は明確な目的があるはずです。
何のために服用する漢方なのか、これをきちんと確認しましょう。
もし、明確な目的が無かったとしたら、そもそも漢方飲む意味ないかもしれませんよ。

そして「目的に沿った効果が出ているかの判定」
目的がハッキリしていても、それに沿った効果が出ていなかったらこれもまた意味を成さないですよね。
先ほどの、おできのできやすい方は、
おできをできにくくするといった目的はハッキリしています。
でも1年間服用しても効果がなかった。
この効果判定はもっと早い段階でできたと思うのです。
様子を見るといってもこれは時間を掛けすぎだと思います。
僕は慢性化している症状だったら長くても14日単位くらいで効果判定をしていいんじゃないかと思っています。

服用の目的が、病気の予防など効果判定が難しい場合もあります。
その時は飲んでいて調子が良いか程度でもいいのかもしれません。
でも、何か症状や体質の改善を図っているのであれば、
少しでも変化があるかの判断はとても重要です。

もし長年服用されていて、効果がよく分からないという方は、
「一度服用を中止してみる」
これも効果があるかどうか確認する手段の一つだと思います。
服用している間は良く分からなかったけど止めてみたらその効果が実感できた
これは良く耳にします。
逆に止めても何も体調が変わらないのなら、それはあなたに必要がない漢方の可能性があります。

【まとめ】
まずは漢方を服用する目的をハッキリさせましょう。
ご自身で把握させているならそれでよし。
よく分からなければ、その漢方を出してくれている人にしっかりと確認する。
そして、その目的に沿った効果が出ているかを確認する。
これも自分で判断が難しければ、漢方の専門家に判断してもらいましょう

漢方は限りある天然資源を材料としています。
漫然と服用してしまっては、その資源も勿体ない。
お金も勿体ない。
だからこそきちんと確認しましょう。
確認してくれる人に相談しましょう。

もし相談できる人に心当たりが無かったら、連絡くださいね。
僕があなたの漢方の目的も効果もきちんと確認しますので。

ちなみに写真は薬局の花壇に植えたジギタリスの花です。
葉に多く含まれる成分「ジギトキシン」。
強心配糖体で心臓の薬の成分としても使われています。
もし、お立ち寄りの際は是非見てくださいね。

お気軽にお電話ください 027-231-4065
小谷薬局 石井正久

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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