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「冷えはありません」 この言葉を半分しか信用しない理由

自分が自覚していなくても身体が冷えていることがあります。
冷えている手で冷えている足を触っても冷えを感じないように。
自分が冷えているかどうかきちんと確認してみましょう。

こんにちは。漢方クリエイターのマサです。
「冷えはありますか」
相談の中で必ず聞くことの一つです。
身体の状態を知る上で大切な情報です。
漢方的には冷えは陽虚(ようきょ)と言います。
陽とは温めるエネルギーのこと。
このエネルギーが不足しているから冷える。
こんな風に考えます。

冷え性の相談でしたら冷えがあることはすぐわかります。
「冷え」がメインですからね。
でもその他の相談の場合でも、冷えがその症状の原因になっていたり、
関連が深いことも結構あるんです
だから冷えているかの確認は欠かせません。

「冷えはありますか」
「いえ、冷えはありません」
「そうですか、分かりました」
いやいやいやいや、分からないですから。
僕は冷えがないというお答えを半分しか信用しません。
半分は疑っています。
本当は冷えてるんじゃないか・・・
決して僕が疑り深いのではなく、冷えの自覚がない方がそれだけ多いんです。

手足が冷えている方は、冷たい手で冷たい足を触ってもそれほど冷えを感じませんよね。
常に身体が冷えている状態が続いている方は、冷えが当たり前になっているので、
「冷えている」とは思いません。
お腹や腰周り、お尻などが冷えている方は、
生活でその部分を意識しないと冷えている自覚がないことがあります
これらは全て僕が相談の中で実際にお会いした方々です。

また、冷えはないと答えながらも、実際に手を触らせてもらうと驚くほど冷たいなんてこともあります。
自覚のない冷えって結構多いんです
僕が半分しか信用しない理由はこれです。
だから問診した上で、必ず手先や足先を触らせていただいて、本当に冷えているかどうか確認します。

冷えは万病のもと
昔から言われていますよね。
ホントこの言葉のとおりだと思います。
冷えはただ冷たいだけでなく、免疫力や代謝も落ちますし、
痛み、痺れ、生理痛、めまい、吐き気、便秘、下痢、胃痛、食欲不振、
様々な不調の原因にもなります。

私は冷えてない
そう思っていても今一度確認してみましょう。
誰かに手先や足先を確認してもらってもいいですし、
お腹や腰周りなども冷えていないか意識してみましょう。
まずは自覚すること
自分の身体を知ることは体調管理にも役立つし、
不調の改善の大きな一歩にもなりますよ。

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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