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「1日2リットル」あなたの身体には必要ですか?

身体が必要とする水の量は人それぞれです。
体重、筋肉量、運動量、発汗量も違うし、
代謝できる水分量も人それぞれだから。
過ぎたるは及ばざるが如し。
水も過ぎれば負担になりますよ。

こんにちは。石井です。
「夜中にシャツがびっしょりになるくらい寝汗をかいて起きます。
そして夜中に必ずトイレに起きます。」
皮膚の症状で漢方相談に来られた男性。
でも体質や生活環境について問診している中で、
このように語られました。

漢方的に見る寝汗

別名「盗汗(とうかん)」「寝汗(しんかん)」
夜中の睡眠中に汗をかいて、目が覚めると汗が止まることを指します。
漢方的に考える寝汗の原因とは...
・心血虚
ストレスによる身体の消耗から生じる寝汗
・陰虚内熱
身体の潤い不足から生じる寝汗
・表衛不固
身体の表面のバリアが不足して汗が漏れ出る寝汗
・湿熱擾動
胃に湿気と熱が溜まって生じる寝汗

この方は他の漢方薬局で陰虚と言われ、六味丸を服用されていました。
でもいっこうに寝汗は治まらない。
夜中にそれだけの汗をかけば身体も冷えます。
風邪も引きやすくなります。
睡眠の途中で起きるので疲れも回復しにくくなります。
でもよくよく話をお聞きすると、めちゃくちゃ頑張って水分摂取されていました。
アウトドアの仕事をしている友人、
ヨガをやっている知人、
知っている人がみんな2リットル以上の水を飲んでいる。
それで元気に動いている。
それを見て自分は水分摂取量が少ないと思い、
一生懸命に水分を取るようにしていたそうです。
そう、この寝汗は潤い不足の陰虚ではなく、
水分過多によって、身体から水が漏れ出ていたということ。

まずは水分摂取を一生懸命やるのをやめてもらいました。
喉が渇いたら飲む。
汗をかいたら飲む。
ガブガブ飲まないで一口ずつ飲む。
これをやってもらって二週間。
驚くほど寝汗の量が減りました。
夜中にトイレに起きなくなりました。
しっかり寝られるから、皮膚の状態も良くなってきました。

「1日2リットル」

これって万人が必要とする水の量ではありません。
もちろんこれだけ必要とする人もいれば、
こんなにはいらない人もいます。
私は毎日2リットル以上飲んでるけど調子が良い。
そういう方は調子が良いのだからそれで良いと思います。
それだけ身体が必要としている
またはそれだけの水を代謝できる身体がある訳ですから。
でも中には2リットルを頑張って飲んで調子を崩す方もいるのも事実。

お米炊く時も水入れるし、
野菜や食材にも水分含まれるし、
食事を内臓で代謝する過程で水分発生するし、
お味噌汁、お吸い物、スープなど汁物もあるので、
本来は飲料として取る水分は1200mLくらいで十分なんです。

寝汗だけでなく、
食欲不振、胃もたれ、浮腫、めまい、頭重感、
身体の重だるさ、関節の鈍痛...
これも水のとり過ぎが原因かも。

2リットル飲んで調子が良いなら良いです。
ただ、2リットル飲むのが大変なら無理に飲む必要はないです。
あなたの身体が求めていないということだから。
万人が同じ水分量を必要としていません。
・喉が渇いたら飲む
・汗をかいたら飲む
・一口ずつ飲む
これらを目安にあなたに合った水分量をとって下さいね。

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石井正久/マサ

石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。