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夏こそ「冷え」にご注意を

6月とは思えない暑い日が続いています。
これだけ暑いと熱中症の危険が高まりますので、小まめな水分補給はお忘れなく。
ただ、暑さだけでなく夏に気をつけてほしいのが「冷え」なんです。
もちろんクーラーで室温を下げたり、冷飲食で涼をとるのは必要です。
ただ、現代社会は環境に恵まれているので、
冷やそうと思えばいくらでも冷やすことができるという現実もあります。
クーラーの効いた部屋で、氷の入った飲み物を飲んで、たまにアイスも食べる。
夜は冷たいシャワーを浴びて、薄着で寝る。
こんな生活を繰り返していると体が冷えます。
また、夏は暑い分、熱を体の外に逃そうとするので、冷えることに慣れていません。
冷えに対する抵抗力が低いと言ってもいいかもしれません。
冷飲食で胃腸が冷えると、胃腸の働きが悪くなります。
すると消化不良を起こしたり、食欲が落ちます。
その状態だとサッパリしたものが喉に通りやすいので、栄養不足になります。
これが夏バテの一因と言われています。
夏に冷やしすぎると陽気が損なわれます。
この状態で秋を迎えると陽気が必要な時期に、十分な陽気がないので、
気温が下がってきた時に冷えやすく感じたり、風邪を引きやすくなったり、
気温差についていけないなどの不調が起こりやすくなります。

冷やしすぎないために

①飲み物を氷なしにしてみる
常温でも体温と比べれば温度は違います。
ここに氷が加われば温度差が大きくなります。
どんなに冷たいものを飲んでもオシッコは温かいように、
胃腸が冷えた分だけ陽気を使って温めようとします。
だから飲み物から氷を抜くだけで体の負担はぐんと減ります。
もちろん真夏の炎天下など暑さが激しい状況下では氷も必要です。
そうでなく、クーラーの効いた室内などでは、
いつも氷を入れているとしたら抜いてみるのもオススメです。

②湯船に浸かる
夏場はシャワーで済ますという方も多いです。
でも湯船に浸かることでクーラーや冷飲食で冷えた体に陽気を取り戻すことができます。
熱々の湯船に浸かる必要はありません。
少しぬるめに温度でしっとり汗をかくくらいまで浸かってみてください。
体の除湿もできるので体も軽くなります。
毎日は大変だから、今日は冷たいものを摂りすぎたかなと感じた日だけでもいいですし、
冷たいビールを飲みすぎた次の日に入るのでもいいです。

夏場に冷やしすぎないこと意識して過ごしていくだけでも、
今までより楽に夏を過ごせたという声も多くあります。
「夏の冷え」ちょっと気にしてみてくださいね。

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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