6月25日(日)に毎月のkampo Lab. Collageのレッスンに参加してきました。
collageがある代官山までは、恵比寿駅から歩いて通っています。
恵比寿→代官山間にはオシャレなお店や気になる飲食店が沢山ありますが、
ゆっくり寄っている時間はないので、いつも目だけで楽しんでいます。
今回のレッスンは私が所属しているクラスのもも組と
もっと先に進んでいるクラスのさくら組の合同レッスンでした。
今回のレッスン内容は
・李東垣「内外傷弁惑論」「脾胃論」にみる、補中益気湯の創生の意味について
張仲景「金匱要略・虚労」→「内外傷弁惑論・補中益気湯」
→「景岳全書・労倦内傷」のラインを確認しながら考える。
疲れに対して、補中益気湯はよく耳にする漢方処方ですが、
補中益気湯が創生された時代は戦乱の世の中で、
人々は食糧難+過酷な労働を課せられていました。
こうした時代背景がある中で李東垣は補中益気湯を創生しましたが、
そこにはどのような目的が含まれていたのか?
また、現代人の訴える疲れと、当時の人々の疲れは同じように捉えて良いのか?
といったことを含めて、原典を基に臨床につなげる為の考察をしています。
・前回のカンファランス(気象病に伴う頭痛)の復習
気象病に対応できるスキルを身につける。
先月のレッスンでは、気象病に伴う片頭痛を抱える患者さんに来て頂き、
その治療経過とともに、実際のその脈・舌の状態を見せて頂きました。
こうした情報を基に気象病に対する漢方をどう考えていくのか。
生薬まで落とし込んで考えるレッスン。
気象病への漢方対応をきちんと自分のスキルとして身につける為に今回は復習を行いました。
・症例検討
さくら組の芙蓉堂薬局 木村先生、漢方 新生堂薬局 中野先生に症例をお持ちいただき、
症例に対しての漢方をみんなで検討しました。
また、痺証(痛み)に対して従来の弁証論治ではブラックボックスとなっている部分を、
「筋膜リリース」の考えを参考に可視化していくという考え方を中野先生に講義頂きました。
今回も非常に内容の濃いレッスンでした。
理論の為の漢方の勉強ではなく、臨床必良くなるために
今まで体験したことのない学習方法を提案する漢方研究会がkampo lab collage。
小谷薬局の漢方もまた一つアップデートできました(^O^)/
漢方でみなさんの悩める症状の解消・日々の健康のお手伝いができるように
日々精進してまいります!
前橋の漢方専科 小谷薬局
石井正久/マサ
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