30代女性 高崎市在住
不安感
日常生活の中でも誰しもが感じる感情です。
仕事のこと、家庭のこと、人間関係、お金の悩み・・・
その原因は様々です。
もしくは特に思い当たる原因がなく、
何となく不安に見舞われることもあるでしょう。
そして、できれば避けて通りたいものでもあります。
そんな不安感が突如として激しく襲ってくる。
それと同時に息切れ、めまい、動機といった症状も伴う。
このまま死んでしまうのかもしれないと思うほどの苦しい発作。
発作が再発するのではないかと思うだけで不安感がこみあげてくる。
不安障害の一種であるパニック障害。
相談に来店されたのは、そんなパニック障害、それに伴う不安感と長年付き合ってきた女性でした。
強い不安感。
それだけで疲れます。
その不安感が波のように押し寄せるのなら、なおさらです。
相談中も時より笑顔を見せてくれます。
しかしその奥には不安感による疲れが滲み出ていました。
20代でパニック障害を発症。
それ以来不安感を抱えたままずっと過ごしてきました。
心療内科に受診して抗不安薬を服用。
薬を服用すれば不安感は楽になります。
しかし、その後に頭痛と眠気に見舞われます。
副作用ともいえるこの症状は不快感を伴います。
しかし、不安感を抑えるために薬を止めこともできない。。。
気が付けば10年以上も服用し続けていました。
そんな不安感との付き合いもある程度落ち着きを見せていた中、
変化が現れた今年の5月。
毎日のように不安感に襲われるようになりました。
居ても立っても居られない。
胸がザワザワする。
ソワソワする。
動悸がすることもあります。
1日に何度も服用してしまう薬。
この不安感、そしてそれを抑えるために服用する薬。
このサイクルから抜け出したい。
漢方にそれを求められていました。
不安感が強くなる要因はいくつかありました。
食欲はあるのに、食べるとそれが引き金となって不安感が襲ってきます。
パニック発作ほど強くなることも。
食べることが怖くなり、食事の量も抑えていました。
また、みぞおちがパンパンに張ります。
これも不安感がこみあげてくる予兆。
そして、気圧の変化が不安感として顕著に現れます。
「水が動いている」
この不安感の原因は水の動きによるもの。
だからその水の動きを整えればよい。
こう考え、煎じ漢方をお渡ししました。
7日後。
効果は予想していたよりも早く現れてくれました。
今までの不安感が5割~6割減った。
初めて来店された時よりも表情がそれを物語っていました。
不安が減り、抗不安薬の服用も減ったことで、
身体にも心にも少しゆとりができ始めていました。
1か月後。
1日に4~5回服用していた抗不安薬は
飲まずに過ごせるようになっていました。
現在もまだ気圧が大きく変化する時には不安感が出てきます。
しかし、それを薬でどうにかするのではなく、
徐々に自分自身で消化できるようになってきています。
相談の際に見せてくれる、元気で明るい笑顔。
とても素敵な表情です。
不安感という靄が晴れた本来の笑顔。
この笑顔に出合えたことがとても嬉しく感じます。