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産後ケアの大切さを感じた思い出

こんにちは。石井です。
3月5日は産後ケアの日です。
妊娠中から産後一年未満の女性の最も多い死因ご存知ですか?
『自殺』なんです。
これを知った時はホントに衝撃でした。
お腹に赤ちゃんを身籠って、
赤ちゃんが生まれて、
これから大変だけど楽しい日々が待っているはずのに。。。
と最初は思いました。
でも妊娠や出産は心にも身にも負担が大きくかかります。
身体を回復させなければいけない中で、
周りのサポートを充分に受けられなければ、
ワンオペ育児状態にもなります。
身体も十分に回復できません。
助けも求められず、生活に追われどんどん抱え込んでいってしまう。
そんな現状があるということです。

出産は交通事故並みのダメージ

妊娠中、出産、産後は血の消耗が激しくなります。
特に出産は大量の気と血を消耗します。
交通事故に遭ったほどのダメージがあるとも言われます。
産後は授乳や夜泣きなどで睡眠不足になります。
睡眠不足だと血が作られないので、血が不足した状態が続きます。
血が不足すると情緒にも大きく影響します。
不安になるし、気持ちが沈むし、精神不安になる。
だから無理しない。動かない。
消耗した身体をとことん回復させる。
こうした身体の回復が必要です。
ここできちんと身体が回復しないと、
心も身体も不安定なままです。
産後ケアってホントに大切なんです。

そういえば奥さんが第一子である長女を出産した後、
僕は奥さんのフォローをしっかりできなかったな。
そんな思い出話です。

長女が生まれてすぐ週末婚に

2012年11月 長女が生まれました。
あっ、長女を出産した時の奥さんの話はコチラをどうぞ。
産後1ヵ月は奥さんは実家でゆっくり静養。
1ヵ月が経ったら川崎市内の年季の入ったアパートで3人暮らし始めました。
隙間風が入り込むようなアパートだったんですけど、
まぁ何とか3人で暮らしていけるかなと思っていたら、
突然実家から連絡が。
「父の血尿が止まらない」
一度心筋梗塞で三途の川を渡りかけた父でしたが、
その後は元気そのものだったので、
まぁ今回も大丈夫だろうと思いながら、
少し長めに正月休みをいただいて実家に帰りました。
はじめは正月明けに数日間検査入院するだけと聞いていて、
その間だけ実家を手伝うつもりでしたが、
入院してみたらとても退院できる状態ではないと。
末期の膀胱がんでした。
父は入院。母は看病。
薬局をやる人間がいないので、
その当時の勤め先に事情を話して退職させてもらい、
急遽実家の小谷薬局に入りました。
実家とはいっても働くのは初めてですからね。
お客さんからしたら、いきなり知らないお兄ちゃんの登場です。
僕も戸惑っているし、お客さんも戸惑っているような状況。
しばらくは奥さんと長女と僕の実家に居候していましたが、
状況や環境も、産後間もない奥さんが居るのは良くないと思って、
奥さんと長女は奥さんの実家に帰りました。

僕は平日は群馬で仕事をして、
日曜日になったら神奈川県にある奥さんに実家に行く。
週末婚てやつですかね。
こんな生活が始まったのです。

夜泣きはつらいよ

長女は夜泣きが激しいタイプ。
毎日夜8時が近くなってくると泣き始めます。
「あぁ、今日もこの時間が来たか」
本気で思っていました。
抱っこしても、オムツ変えてもひたすら全力で泣き続ける。
ひたすら抱っこであやし続ける。
軽く1時間以上はその調子です。
寝たと思ったら数時間で起きる。
またあやす。
これの繰り返し。
これかなり疲れました。
奥さんと一緒に暮らしている時は交代できたしたが、
週末婚になってからは奥さんに任せっきりになってしまいました。

しかも結婚式が控えてる

しかも7月には結婚式の予定が。
事情があって出産後に結婚式を挙げる予定でした。
会場は表参道。
僕は群馬にいて平日仕事しているので、
どうしても神奈川にいる奥さんに任せるカタチになってしまいました。

奥さんの激怒

結婚式の2次会。
どこでやるか、予算はどうするか、誰に声かけるか、
結構決めることって沢山あるんですよね。
一緒に決めるつもりだったけど、
打ち合わせの話をしていたら奥さんがキレました。
もう2次会しないと。
やるなら勝手にやってくれと。
出席してもいいけど、参加費払ってゲストとして出席すると。
驚きと共に、
奥さん追い詰めちゃってたな
痛感しました。
産後間もない奥さんに
夜泣きを含めて子どもの面倒任せきり。
結婚式の準備も任せきり。
産後はただでさえ心も身体も不安定になる中で、
奥さんにかける負担が大きくなってしまいました。
その時は産後ケアという言葉も知らなかったけど、
この時に産後の奥さんはココロも身体も疲れが溜まっているんだなと感じました。

あっ、2次会は無事にやりましたよ。
キレられた後に、自分で会場探して、
仕事終わりに群馬から表参道に行って、
会場下見して、スタッフの人と打ち合わせして、
無事に執り行いました。
奥さんもちゃんと花嫁として来てくれましたよ笑

産後ケアはホントに大切

あくまで思い出話なので、
僕の奥さんが大変だったとか、そういう話じゃないです。
僕の奥さんよりも心も身体も大変だという方も沢山いると思います。
産後の女性のケアはホントに大切だって話です。
出産は交通事故にあったくらいのダメージ。
1に休息、2に休息、3,4が休息、5に休息
このくらい無理せずに休んだ方がいいです。
そして産後の女性がちゃんと回復できるように
周りのサポートも必要です。
今は行政が行っている産後サポートもあるので活用しましょう。

産後の身体のこと、心のこと、
一人で抱え込まずに、相談してくださいね。

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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