ブログ 貧血改善・妊活中の栄養補給・美肌に なつめのチカラ 投稿日: 2018年7月3日 石井正久/マサ 『なつめ』 夏に入ってから芽がでることが名前の由来のようです。 日本ではあまりポピュラーな果物ではありませんが、 健康茶や薬酒、菓子原料などに使われています。 また生薬名を大棗(たいそう)と言い、 様々な処方に配合されています。 健康食としても有名ですが、こんな効果があります。 【貧血改善・妊娠中の方に】 鉄分が豊富な果物というとプルーンが良く知られていますが、 100gで比較した場合は乾燥プルーンの鉄分が1.0mgに対して 乾燥なつめは1.5mgの含有量があります。 また「造血のビタミン」とも呼ばれる葉酸はビタミンB12とともに 赤血球を作るためには欠かせない成分です。 貧血気味の方やめまい・立ちくらみを起こしやすい女性に良い食材とされています。 胎児の正常な発育に不可欠な栄養素でもあります。 【便秘・むくみ・肥満予防】 食物繊維も豊富に含まれています。 また体内のナトリウム濃度を調節したり、余分な水分排出を促す働きのある カリウムも100g中に810mgと果物・ドライフルーツの中でもトップクラス。 腸を刺激し便通をよくする働きのあるサポニンも含まれています。 【美肌作り】 パントテン酸は様々な代謝やホルモンの合成に関わっているビタミンです。 肌に関してはコラーゲンを生む繊維芽細胞を活性化させる・ コラーゲンの生成に必要なビタミンCの働きをサポートする作用もあります。 サポニンを含んでいるので、ニキビ予防にも効果が期待できます。 【生薬としての効能】 大棗(乾燥なつめ)は温性・甘味で補気薬として主に利用されます。 その効能としては、 ①補脾和胃 脾胃虚弱の倦怠無力・食欲不振・泥状便などに 処方としては、六君子湯など ②養営安神 営血不足による心神不安の不眠・不安感・悲しい・じっとしていられない・ 驚きやすいなどの症候に 処方としては、甘麦大棗湯・苓桂甘棗湯など ③緩和薬性 薬力が猛烈な薬物に配合し、性質を緩和にするとともに 脾胃の損傷を防止し、また味を矯正する 処方としては、十棗湯など ドライフルーツとして、そのまま食べられるタイプのなつめもあります。 程よい甘さでおやつ感覚で食べられます(^O^)/ 貧血改善・妊活中の栄養補給・美肌作りなど日頃の健康維持に なつめを取り入れてはいかがでしょうか? 前橋の漢方 小谷薬局 The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 石井正久/マサ 上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。 最新記事 by 石井正久/マサ (全て見る) お知らせ - 2024年4月6日 花粉症で使う漢方「小青龍湯」の注意点 - 2024年3月19日 漢方でダイエット - 2023年8月17日 共有:TwitterFacebook