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漢方相談に行く前にやってほしいこと

『病院で検査を受ける』

器質的な疾患は漢方相談では分かりません。
検査をしないと分かりません。
まずは病院で検査をしっかり受けましょう。
漢方相談に行くのはその後です。

こんにちは。石井です。
漢方相談の際は詳しく身体の状態を伺います。
それは、不調の原因をしっかり見定めるため。
そして、適切な漢方をお渡しするため。
でも、相談の際にどれほど詳しく伺っても分からないこともあります。
それは「器質的な疾患」があるかどうか。

病気には2種類あります。
1つが病気
機能の異常
動きが悪い、流れが悪い、働きが悪い
こういった機能の異常による疾患です。
もう1つが病器
器質的な異常
心臓の弁の異常、卵管つまっている、精子が作られていない、
胃に腫瘍がある、大腸にポリープがあるなど
身体の臓器や構造そのものに異常がある疾患です。

器質的な疾患があるかどうか。
検査をしなければ分かりません。
まず病院での検査が必要です。
せっかく漢方相談で詳しく身体の状態を伺っても
器質的な疾患は分かりません。
身体の中の構造まで見ることはできません。
もし検査をせずに漢方を始めて、
なかなか改善しないので検査をしてみたら、
器質的な疾患が見つかった。
こんなことにならないように、
検査を受けることは必要です。

胃の痛みなら消化器内科
後鼻漏、難聴、慢性的な咳、めまいなら耳鼻科
動悸、不整脈なら循環器科
おしっこトラブルなら泌尿器科
痛みなら整形外科
不妊症なら卵管検査精液検査
まずはここをしっかり押さえましょう。

「検査しても異常がなかった」
これは一つの安心材料です。
まずは器質的な疾患を否定できたわけですから。
原因を一つずつ絞ることもできます。
その上で漢方相談に行かれたならば、
しっかりと原因を探り、改善のお役に立てます。

長々と書きましたが、
漢方相談に行く前に、病院で検査受けてくださいね。

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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