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口内炎は胃が悪いか意地が悪いか

こんにちは。石井です。
久しぶりに口内炎が出来ました。
高校生〜20代前半は毎月と言っていいほど高頻度で口内炎が出来てましたが、
ここ最近は年に1〜2回できるかどうか。
だから、ほんとに久しぶり。
そして、ほんとに地味に痛い。
食事の際にもしみるし、
しゃべるにもちょっと痛い。
そんな口内炎ができると必ず頭に浮かぶ言葉があります。

『口内炎は胃が悪いか、意地が悪いか』

もう10年くらい前の話。
ランチに入ったお店で、店主と常連さんがこんな会話してました。
客「口内炎できちゃってさ〜」
店主「そりゃ胃が悪いか、意地が悪いかだな。」
何気ない会話でしたが、この一言が妙に頭に残りました。

漢方的に見た口内炎

・熱邪の侵入
風邪ひいた時にできる口内炎です。
風邪が治れば口内炎も治ります。
寒気はあまりなくて、熱感を強く感じる。
こんな熱の風邪の際に併発します。
のどが痛くて、のどが渇いて、おしっこが黄色くて。
舌が赤かったり、舌についている苔が黄色っぽかったり。

・心火上炎
ストレス性の口内炎。
ストレスが長く続くと熱を帯びてきます。
この熱が舌や口腔内に燃え広がってできる口内炎。
ストレスで悪化します。

・脾胃湿熱
胃腸に熱がこもってできる口内炎。
辛いもの、甘いもの、脂もの、味濃いもの、お酒。
これらは熱を生む食材。
こう言ったものを食べすぎたりするとできる口内炎。
食べ過ぎなくても胃腸が弱っていると、
少しの辛甘脂濃酒でも熱を帯びやすいので、
胃腸が弱っていても口内炎できやすくなります。

・陰虚火旺
身体の潤い不足からできる口内炎。
慢性疾患で体力の消耗
急に体重の減少
過度に発汗
身体に陰分が足りなくなると、相対的に熱が強くなります。
こんな方にできやすい口内炎。
熱が強くないので、痛みもそんなに強くないのが特徴
唇がひび割れる、微熱が続く
こう言った症状が併発することもあります。

口内炎は胃が悪いか、意地が悪いか

胃が悪くて口内炎ができるのはホント。
そして口内炎は胃腸が原因となってできることが最も多いように感じます。
意地が悪くて口内炎ができるのは...
・意地が悪いと口内炎というバチが当たる
・意地が悪いと不平不満が多くなるのでストレス過多になる
こんな意味が込められているんじゃないかなぁ。

ちなみに今回の僕の口内炎は「脾胃湿熱」によるもの。
胃の調子が良くないし、
数日前の食事でも思い当たる原因があります。
こんな時の養生法は、
「とにかく胃を労る」
これに限ります。
・よく噛んで食べる
・水分をカブ飲みしない
・冷たいものを胃を冷やさない
・食事を水分で流し込まない
・お腹が空くまでは食べない

そして口内炎は「熱」の症状。
だから口内炎ができている時は、熱を助長するものは控えたほうがいいです。
辛いもの、甘いもの(砂糖が多いもの)、脂もの、味濃いもの、お酒など。

口内炎が出来た時に意識したいこと
・とにかく胃を労る
・熱を生む飲食物を控える

口内炎が良くできる方は胃が悪いか意地が悪いかもしれませんよ笑
胃腸を労って、人に優しくしてくださいね。

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石井正久/マサ

上毛電鉄「中央前橋駅」から徒歩1分にある小谷薬局の4代目です。 「漢方で改善できる症状を確実に良くしていく」をモットーに子宝・婦人病・気象病を中心に漢方カウンセリングをしています。オーダーメイドの煎じ漢方もやっています。薬剤師。ラグビー・筋トレ・甘いもの好き。
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