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葛根湯の上手な使い方

前橋は冷え込みが強くなってきました。

日中も風が吹くと体感温度がグッと下がります。

インフルエンザやノロウイルスだけでなく、

風邪を引かれる方・風邪がなかなか治らない方が多くなってきています。

寒さが和らいでくる2月下旬くらいまでは

一段と体調管理に気を付けましょう。

 

さて、風邪を引いた時に飲む薬は色々とありますが、

漢方薬で風邪のひき始めに有名なのが

「葛根湯(かっこんとう)」です。

この処方は、中国の医学古典「傷寒論」に出てきます。

傷寒論31条
太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之。
(太陽の病、項背強ばること几几、汗無く、悪風するは、葛根湯之を主る)

太陽の病とは病邪の侵入がまだ身体の浅いところにいることを示します。

背筋がゾクゾクと強ばり、汗はかいていなくて、寒気がする時には

葛根湯が良い、という意味です。

葛根湯 生薬葛根湯は7種類の生薬で構成されている処方です。

上段左から、生姜(しょうきょう)、芍薬(しゃくやく)、麻黄(まおう)

下段左から、甘草(かんぞう)、大棗(たいそう)、桂皮(けいひ)、葛根(かっこん)です。

 

これを煎じるとこんな色になります。

葛根湯 煎じ前 葛根湯 煎じ後
葛根湯は、出典である傷寒論の記述のように、

ゾクゾクと寒気がした風邪の初期に服用すると

すごくよく効きます。

このゾクゾクとした時に服用するという「タイミング」が重要です。

寒気を越して発熱が続いてしまった時や、

風邪を引いてから時間が経った後半に服用しても効果はあまり期待できません。

 

また、葛根湯は身体を温めながら、

身体の表面にある邪気を汗と共に追い出す処方です。

元々煎じ薬ですので、アツアツの状態で服用することで

身体も温まり汗も出やすくなります。

この服用する際の「温度」が重要です。

現在市販されている葛根湯は、エキス顆粒(粉薬)タイプ、

ドリップ(濃縮液体)タイプ、ドリンクタイプなど

様々な剤形があります。

エキス顆粒やドリップタイプは是非熱湯に溶かして服用しましょう。

ドリンクタイプのものは、ドリンクストッカーなどで冷やされていることもありますが、

冷たい葛根湯を服用すれば身体も冷えるので完全に逆効果です。

ドリンクタイプも熱湯で割ってから服用しましょう。

 

「タイミング」「温度」がきちんとしていると

葛根湯は本来の力を発揮してバツグンに効きます。

もし風邪かな?と感じたら是非葛根湯を活用してください。

 

また、傷寒論では、

体力がなく、風邪の初期に汗がでるような風邪→桂枝湯

寒気と共に関節の痛みを伴うような風邪→麻黄湯

発熱が激しく、熱で悶えるような風邪→大青龍湯

この他にも、桂枝麻黄各半湯、小青竜湯など

風邪で使用される処方がいくつも記述されています。

どれも煎じ薬で服用するとバツグンに効きますので、

もし風邪をひいた際に漢方を使ってみようと思ったらご相談ください。

お話を聞いたうえで、漢方をご提案致します(^^)/

 

前橋の漢方 小谷薬局