4月8日は花まつりです。
花まつりとは・・・
仏教の「花まつり」とは、毎年4月8日にお釈迦さまのご生誕をお祝いする行事です。
お釈迦さまは、生まれるとすぐに東西南北それぞれに7歩ずつ歩まれ、右手は天を、左手は地を指して、「天にも地にもただ独り私として尊いのである(天上天下唯我独尊)」と宣言されました。
この時、お釈迦さまの誕生を祝い、周囲の花々は咲き乱れ、空からは産湯代わりの甘露の雨が降り注ぎ、世界中が輝き喜びで溢れたと伝えられています。(全日本仏教会HPより引用)
このような由来から、寺院などでのイベントではお寺やお堂を沢山の花で飾り付け、
甘露を表現した「甘茶(あまちゃ)」をお釈迦さまの像にかけるそうです。
小谷薬局でも甘茶 (100g 2484円(税込))を取り扱っておりますので、
ご入用の際は、是非ご利用ください。
さて、東洋医学では春は「肝」の季節でもあり、「風」の季節でもあります。
頭の中で風が起こるとめまいになるとも考えられ、
この時期にめまいで悩まれる方は非常に多くなります。
そのめまいの原因のひとつに貧血があります。
実は、日本人女性には隠れ貧血の方がたくさんいます。
病院の検査の数値には表れませんが、症状がそれを示しています。
例えば、イライラして怒りっぽい、何かと不安になる、
不眠、冷え症、乾燥肌などなど・・・
なぜ日本人女性に隠れ貧血が多いかというと、
「生理で排泄した血を補う」
という考えがないことが原因の一つだと思われます。
東洋医学発祥の台湾や中国などでは生理のあと、
血を補う処方である四物湯(しもつとう)を煎じて飲んだり、スープにしたりします。
こういった知恵が広く知れ渡っています。
これが生理で失った血を補う手助けをしてくれます。
しかし日本では「生理の後に血を足す」という考えを持っている方はあまり多くありません。
生理中であっても冷たいアイスを食べたり、きんきんに冷えたビールを飲んだり、
サラダと刺身を食べたり、、、
いつもと同じ生活をすることが当たり前になっています。
貧血=鉄分不足、というイメージが強いかと思いますが、
東洋医学では貧血は「血(けつ)」の不足を示します。
鉄分が足りないだけでなく、冷えすぎや食べ過ぎ、身体に必要な水分(陰)の不足など
その原因は多岐にわたって考えられています。
多くの貧血は、体内のバランスの崩れに原因があります。
ですから生活の養生で改善できるものなのです。
そして東洋医学(漢方)はこの「血の養生」に対してめっぽう強いです。
簡単に言えばよく効きます。
それはどの漢方?と気になるところですが、
大切なのは一人一人の体質に合った漢方を使うことです。
なので、この〇〇という漢方が良いですよ、とは一概に言えません。
とは言え、薬に頼る前に生活養生でも改善できますので、
是非簡単な養生をお試しください。
これで劇的に血が増える!という事ではありませんが、
血を増やすために大切な身体の土壌を整えるようなイメージです。
そしてこれが一番大切なことです。
1.冷たいモノをやめる
ビールや冷たい生もので身体を冷やすだけ冷やしながら、
生姜や唐辛子で温めるという方法をされている方をよく目にしますが、
「そもそも冷やさない」ことが一番大切です。
生姜や香辛料が体質的に乾燥肌やホットフラッシュの原因になることもあります。
温めるにはまず「冷たいモノ・生ものをやめる」ことを心掛けてみて下さい。
特に生理中は厳禁です。
2.夏野菜を冬に食べない
トマトやキュウリなどの夏野菜を栽培技術のおかげで年中食べられることはありがたいですが、
野菜には季節があります。
野菜の中の栄養素だけに注目しがちですが、
夏野菜は温めて食べても身体を冷やします
野菜は「その野菜が自然に育つ季節」に「適した食べ方」で食べるから身体に良いのです。
その季節に自然のものを食べるのが一番美味しく、
エネルギーも溢れています。
同じ野菜ばかり食べる日が続いてもいいのです。
季節のものをしっかりと食べましょう。
3.なんでも食べる
上記のことを気を付けた上で、あとは身体が欲するものを楽しく食べましょう。
お肉が悪い、脂が悪いなどと言わずに、
身体を温めて笑顔になれるものを召し上がっては如何でしょうか?
ただし材料と調味料はきちんと作られた本物を選びましょう。
料理の味だけでなく、身体への効果も変わってきます。
大切なのは毎日の養生です。
めまいだけでなく、生理痛や便秘、冷えに悩まれている方も
血の不足が原因かもしれません。
血の養生をすることで解決の手助けになりますので、
是非試してみて下さい。
良い血をたっぷりと巡らせて、気持ちよい春を満喫しましょう(^O^)/
前橋の漢方 小谷薬局
石井正久/マサ
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