暖かさが安定してきて、もうすっかり春ですね。
30度を超える日もあったりと、
暖かさを通り越して暑さがやってきたようにも感じます。
春は芽吹き時。
植物が芽を出すように、持病も芽を出しやすいと言われています。
持病がある方もない方も、この時期の体調管理をしっかりと行いましょう。
さて、現代では不妊症のうち、男性が関わる不妊は55%と言われています。
半分以上が男性側にも原因があるのです。
男性不妊も主な原因は次のような事が挙げられます。
・造精機能障害
精子が卵子に受精するには、正常な形の精子が、一定の数以上いて、
卵子の待つ卵管まで泳ぎ切る運動性があることが最大の条件です。
この精子を作る力を造精機能と言い、男性不妊の原因の大半を占めます。
WHO精液検査基準値
精液量 :2.0mL以上
pH :7.2以上
精子濃度 :1mL中に2000万個以上
総精子数 :4000万個以上
精子運動率 :50%以上
精子正常形態率:15%以上
精子生存率 :75%以上
白血球数 :1mL中に100万個以下
この精液検査から以下の様な状態が分かります。
乏精子症:精子が少ない状態
精子無力症:精子の運動性が弱い状態
奇形精子症:正常な形の精子が少なく奇形精子が多い状態
無精子症:精子が全くない状態
精子は日々精巣で作られ続けています。
それには脳(視床下部)⇒下垂体⇒精巣とそれぞれから分泌されるホルモンが関与していますが、
その中でも特に精巣から分泌される男性ホルモン・テストステロンが深く関係しています。
しかし、現実にはこのホルモンの異常が原因であるケースよりも、
はっきりとした原因の分からないケースの方が多いのです。
造精機能を左右するホルモン分泌量は精神的ストレスも関係しています。
また、様々な環境ホルモン・喫煙・アルコールなども精子の奇形率に関係しています。
・ED(勃起不全)
過労や精神的ストレスがEDの原因になることがよくあります。
また、男性の高プロラクチン血症が原因になることもあります。
・精管の輸送障害
精索静脈瘤や精管の狭窄、閉鎖などが原因になることもあります。
上記のうち、EDは自覚症状として現れますが、
造精機能障害や精管の輸送障害などは検査をしないと分かりません。
男性の生殖能力は検査をしないと分からないのです。
とは言え、男性はプライドが高いものです。
自分の生殖能力が低かったらどうしよう・・・と不安になり、
それを受け止めたくありません。
しかし、現実として不妊の50%異常が男性に原因があるのです。
「赤ちゃんが欲しい」と思ったら、自分は大丈夫と過信せずに
まずはきちんと検査を受けましょう。
そして検査で異常がなかったとしても、精子は日々作られ続けます。
過労や嗜好品などにより体調が変化すれば、精子の状態も変化します。
日々の体調管理も非常に大切なのです。
男性不妊の体質改善のお手伝い致します(^^)/
前橋の漢方 小谷薬局